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2020年のプロジェクトについて ①-感謝

今年は、昨年よりもさらにブログを書けない年でした…。7か月以上ぶりに、最後に書いたブログを読み直すと、「ああ…、書いておけば良かったな…」と。


7か月の間にあった様々な感覚は、今書くと全て事後報告的なものになってしまうので、せめて1回ぐらいでも書けていればなと後悔もかなりありますが、実際に書く余裕が全くなかった生活を送っていたのも事実でした…。




昨年は、日本一大きいと言われる阪急梅田本店のクリスマスウィンドウ『くるみ割り人形』というプロジェクトに関わらせて頂き、私自身の経験不足から全体が全く見えないまま闇雲に突っ走った年でもありました。


とにかく、短期で制作しなければならない物量への不安、全体・流れを把握しきれない不安、また同時期にポーランドにて『ハチ公』の上演も重なり、とにかくキャパを越えた仕事量が、平均3時間ほどしかなった睡眠時間でクタクタにもかかわらず、2時間半で飛び起きてしまうような…そんな生活でした。


そんな“トラウマ”的生活は、もう繰り返したくないなぁと強く思っていたのですが、今年は、また昨年とは違った意味で濃い年でした。


そんな今年の生活を一言うと、本当に修羅場からの修羅場、繰り返す修羅場と言いますか…、とにかく修羅場の連続“でした。笑(いや、笑えないのですが…)


(書店で見かけると嬉しい)


2020年は、福音館より2冊目の絵本『つくってあそぼう!くつしたにんぎょうげき』(福音館・かがくのとも)が11月1日に出版されました。12月号ということもあり、冬景色・ツリーも登場していたので、本番の絵を描きだした3月あたりから、ずっとクリスマス一色な一年でした。


また、去年に引き続き阪急本店『くるみ割り人形』の2年目に挑戦させて頂きました。


さらに、私にとっては地元である横浜にある、クイーンズスクエア横浜の『One World Tree ~世界は夜空でつながっている』の11メートルのツリープロジェクトに関わらせて頂きました。クイーンズスクエアの巨大ツリーは、開業当時から見ていたので、自分自身が携わることができる日がくるとは…、とても感慨深かったです。


そして、最後のクリスマス・プロジェクトは、蔦屋梅田の『9人のサンタデパート』でした。


今年は絵本をはじめ、『くるみ割り人形』でも『One World Tree』でも、『9人のサンタデパート』でも、実は、かなり沢山イラストを描かせて頂きました。自分が人形作家なのか忘れるほどに…。


とうのは、冗談ですが、一部ですがウェブサイトのWorksの中のIllustrationにアップしています。ご覧いただけたらです。


コロナ下でどうなるか不安もありましたが、とにかくスタッフ一同、健康に無事にウィンドウがオープンできた事は本当に嬉しかったです。難しい時期であり、「見に来てください!」と大声を出して言うことは、できませんでしたが、逆にこういう時だからこそ、ウィンドウの前、ツリーの前を通りがかる、一人でも多くの方々の笑顔の切っ掛けになったらというのが第一のモチベーションでした。


(立ち止まって見ている方々を、ついつい見てしまう…)



『くるみ割り人形』も『One World Tree』も、私自身全体を把握できていないぐらい多くの方々が関わっています。本当にチーム力といいますか、チーム戦といいますか。


私は条件さえあえば、どこにでも呼ばれて飛びでるハクション大魔王のようなフリーランス・スタイルで活動しています。今年も大変お世話になった縫製家のガブリエラさんをはじめとする仕事上の仲間と呼べる方々はいますが、基本的に現場は毎回違います。一緒に働く工房メンバーも土地も、環境も、条件も。


そういう意味では、今年『くるみ割り人形』は、2年目ということもあり、私自身今まで感じたことのない「チームの結束」というものを感じたように思います。今までも決して一人でやってきたわけではないですが、こう沢山の「仲間」と呼べる方々がいるのは、本当に心強く頼もしいなと、改めて感じる1年でした。


(心強すぎる大先輩方・チーム力)



そして、今年も、デザイナー・BATON小島靖史さん(コジコさん)には、本当に助けてもらいました。昨年も多岐にわたってフォローして頂きましたが、今年は、肩書きを「デザイナー」と書いていいのかわからないレベルでフォローして頂きました…。


昨年も、日本での打ち合わせを初め、スケジュール管理、デザイン等、諸々困った時の相談相手、バックアップ&フォロー、制作のみに集中できる環境作り等々と、ここまででもかなり凄いのですが、今年は人形制作部分や仕上げ部分、イラスト等のフォローまでして頂きました…。


(ある日の横浜アトリエ…)


また、去年もアシスタントをして頂いた東京造形時代の同級生・造形作家の関沙織さん(メロさん)にも本当にお世話になりました。コロナ下で難しい状況でしたが、今年もプラハまで来てもらい1か月以上作業をサポート、さらに帰国後は、私と一緒に横浜にあるアトリエで1か月近く共同生活をしながら制作してくれました。


私自身のワークスタイルは、あまり推奨できるものではない(短時間睡眠、休みなく働く…)のですが、メロさんも「コツコツ…」という音が聞こえてくる感じに、黙々と作業をしてくれました。

(コツコツ…)


二人とも同級生ということもあり、気兼ねなく一緒に仕事ができる…なんて言葉では足りないぐらいにサポートして頂きました。状況として、私の名前しか表記されていませんが、林由未(右腕:関沙織、影武者:小島靖史)といった感じでしょうか…。お二人がいなければ、この量の仕事を完遂することはできませんでした。本当に感謝です。


(頼もしすぎる同級生…)



また、今年も衣装縫製のGabriera Budíková(ガブリエラ・ブデイーコヴァー)さん。


テクニカルアドバイス・木工作業補助には、Jaroslav Doležal(ヤロスラフ・ドレジャル)氏。


二人とも、スケジュール的に無茶ぶりな仕事量を、逆に余裕をもって終わられて頂くといった…熟練の技をもったお二方には大変お世話になりました。



プラハ現場でのアシスタントは、昨年に引き続き…

キナちゃんこと、宇佐美季那さん。


制作補助のみならず、スタッフみんなに美味しすぎるお昼ご飯も準備してくれた

ずん子さんこと、早坂純子さん。


人形作家の先輩である佐久間奏多さんの息子

セージこと、佐久間星兒さんにお手伝いしてもらいました。



横浜現場では、短い期間でしたが、

オーノさんこと、大野洋平さん。


コロ助こと、佐久間優季さんにお手伝い頂きました。


一同全員で集まることはかないませんでしたが、昨年お手伝い頂いたメンバーに、今年も手伝って頂くといった形になったのは凄く嬉しかったです。


さらに、今年はコロナ下で郵送がどうなるかといった問題もありました。というのも、4月から6月の間、ヨーロッパー日本間の郵送がストップしていたのです。なので、絵本の原画は完成していたのですが、郵送できず、結局デジタルで描きなおして入稿するという形になったのでした。


昨年は、チェコで人形を仕上げてから日本に郵送をしていたのですが、今年はいつ郵送がストップするか読めなかったので、私自身が早めに日本に行き日本で仕上げるというスタイルをとりました。ので、今年はヨーロッパがロックダウンする手前の9月末から日本に滞在し制作・準備を進めていたのです。


実家から近い場所に横浜アトリエはあり、そのこともあり、私自身の家族にも総出で手伝って頂きました。特に母には、人形の洋服の細かな縫物・細工を沢山やってもらいました。身内を褒めるのも…ですが、本当に手先が器用な母なのです…。また、コジコさんこと、小島家の皆様方にも同様に本当にお手伝いを頂きました。家族パワーがなければ、乗り越えられませんでした。本当に感謝です。


長い長いブログになってしまいました。

プロジェクトの詳細については後日書けたらです。