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『鏡の国のアリス」2033





阪急百貨店うめだ本店にてクリスマス・ショウウィンドウ”MEET the WONDER CHRISTMAS 『不思議の国のアリス』”今年で5年目の挑戦になった阪急本店のクリスマス・ショウウィンドウになりました。


期間中、本当に沢山のメッセージ、イメンションやストーリーでタグづけして頂きありがとうございました。全てに反応できなかった事申し訳ありません。一つ一つの暖かいリアクションに大きく勇気を頂きました。


既にX(ツイッター)や何かのニュースでご覧になった方、全くニュースとしてご存じなかった方もいるかもしれませんが、「阪急うめだ本店のクリスマス・デイスプレイの中で一部の造形物にデザイン無断使用」がありました。既に、阪急側と当該作家さん側で合意されている話なのでこれ以上問題を大きくしたくありません。


私の方も当該作品が人形の形をとった造形物であることから、私自身が「盗作」していると誤解された方が出てきて、誹謗中傷の投稿や恐ろしい内容のメールを頂く事態にが起きました。


阪急百貨店が公式に謝罪文を出して頂いているので、このことも繰り返し書きたくはありませんが、私自身、問題の造形物の制作に関しまして一切関与しておりません。(→阪急百貨店のウェブをご覧ください)


5年間、真剣にクリスマス・ショーウィンドウ制作に携わってきましたが、プロジェクト内でこのような事態が起きました事、大変遺憾に感じています。現在、再発防止も含め、諸々、私サイドと阪急サイドで協議を進めております。


阪急本店のウィンドウは日本一大きなショーウィンドウです。


アーティストとして阪急とコラボという事で、私自身の名前だけが出ておりますが、クリスマス・ウィンドウは本当に沢山の方々が制作に関わっています。


ウィンドウの全体の企画、デザインの構成は、全て阪急さんサイドが製作しています。背景や装飾品は別の施工会社が行っております。


私は、マリオネット、糸がついてる造形物、動く物を担当しています。とはいえ、毎年、少ない人数で新しい人形を100体近く製作しています。半年以上かかる大仕事です。


全世界にいる全て人形作家さんがそうであるように、人形作家にとって「顔」は命です。


当たり前の話ですが、制作時に一番大事な部分を人様のデザインから盗用などしません。また、私は人形の頭を「造形」以外で表現した事はありません。現在に至るまで、何百体という人形を制作してきましたが、全ての人形を作った経緯に思いや理由、背景、私の記憶があります。


今回の一連の件で、SNS上の無責任な発言に傷つきましたが、そういったものは数件で、本当に沢山の暖かいメッセージを頂きました。本当に救われました。直接お礼が言えないは心苦しいですが本当にありがとうございました。また、信頼できる友人達、家族にも支えてもらい、気持ちを切り替えることができました。


きっと、これから作品を発表し続ける限り、無責任な発言に晒される事もあるのだろうと覚悟しております。そういった際、そういった方々の「無責任な悪意」に惑わされない強さを自分の中に作っていくしかないと思っています。


来年も作品制作に、躍進していけたらと思っております。

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