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近況報告・4月

ブログ更新が滞ってしまいました。



JALカードの会員誌「AGORA」3月号に記事を掲載して頂きました。6ページです!)

2月末から3月初旬にかけての日本滞在は、遠く昔のことのように感じます。

滞在中は、倉敷の『第14回和の創作人形 倉敷ひいな展』への参加や、広洋舎でのハンドパペット制作のワークショップ、色々な打ち合わせ等がありました。今思えば、沢山の人に会えて本当に良かったなと感じています。

チェコに帰ってきたのは、3月6日。

帰国できるのかどうか不安でしたが、全く問題なく帰ってくることができました。むしろ、旅客機に搭乗者が30人、多く見積もっても40人ぐらいしか乗っていなかったので驚きでした。本当に逆に不安になるぐらいガラガラで…。

日本からウィルスをもって帰ってたら大変だなと、帰国後は自宅待機をしていたのですが、帰国後からチェコでの感染者があれよ、あれよと増えていき、3月13日に緊急非常事態宣言が出る事態になりました。


今日でちょうど1か月。

この一か月で大きく全国民の意識が変わったように感じます。

いつか、コロナウィルスの事が過去の話になる時がきたとして、前と後では、目に見えないものと戦いの恐怖が拭い去れるものではないなと感じます。


以前は「マスクなんてものをつける意味がわからない!」といったスタンスのチェコ人(ヨーロッパの方々全体にいえるかもしれませんが)が、みなさまきっちりとマスクをされるようになりました。マスクの着用が義務化されていないドイツと義務化されているチェコの国境でのやりとりがニュース放映されていて、チェコ側の反応では皆「信じられない!」という反応で。

昨年、チェコの花粉飛散量は過去60年、70年でも一番多かったとかで、呼吸困難になってしまうほどでした。笑われるのを覚悟でマスク着用をしてプラハの街を歩いていましたが、なかなかに白い目で見られたものでした。(馴染みのお店では、「何つけてるの?え?風邪?」「花粉です…」「うつさないでよ!」みたいな感じで笑われたり…)

外出する際のマスクが義務化になり、ニュースキャスターを初め、テレビ番組に出演している人達もマスクの着用。首相を初めとする政治家達もマスクの着用。各政党が政党カラーの手作りマスクを着用したり。日本の自民党にあたる立ち位置の市民民主党員(現在は野党ですが)は、青と白のマスクでそろえたり、党員がバラバラな柄のマスクをしていた新党に対しては「まだ、足並みがそろっていない!」など揶揄されたり…。(この辺りは、チェコらしくて、面白いのですが…。)

劇場や教員、自宅待機になったチェコ中の女性達が中心となってがボランテイアでマスク製造の開始。チェコの中で、特に大きなコミュニティーを持つベトナムの方々もボランテイアでマスクを製造。さらには、老人ホームのおじいちゃん、おばあちゃんもマスクを皆のため!と縫われていて、いつの間にかチェコがマスク大国になっていました。

プラハ工科大学は3Dプリンターを活用した医療業務にあたっている方々のためのマスクの製造。政府が予算を全くださず、最終的に市民からのクラウドファンディングでできたようです。また、消毒液が足りないと薬学部の生徒達が、消毒液を製造したり、醸造所の何社かも消毒液制作に協力したり…。買い物に行けないお年寄りのために、買い出しにいくボランテイアが発足されたり…。

ここでは書ききれないぐらいですが、どう見えない敵と向き合うか、医療現場に従事されている方々をはじめ、自分自身のできることをやる!という前向きな姿勢をとられているチェコ人の方々の姿を見るのはとても勇気がでてきます。


(アトリエ・Petao-Design・Studioも着々とリフォーム進めています)



私自身、もともと引き籠って制作するスタンスの生活を送っているので、1か月間、目に見えない病気に対する不安はありましたが、隔離生活においては精神的にダメージがあるわけでもなく(日常とほぼ変わらないので…)、制作に集中できた日々でした。


むしろこんな状況な時に、家で人形を作っていていいのだろうか…なんて考えてしまう瞬間も多々ありました。それでも、自分自身が出来る事、病気にうつらないように、うつさないようにという注意を払うという形で、コツコツやっていくことしかできないなと。

今年予定されていた仕事がどれぐらい実際に動くかわかりませんが、一つ一つ誰かの笑顔に繋がる事を信じて取り組めたらなと感じています。

1日でも早いウィルスの終息を願っています。


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© 2019 Yumi Hayashi